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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 月に一度の赤いお使者さまがあまりに辛かったので、今日出かけた先で初めて薬に頼ってみました。薬って…!偉大だ…!私マゾっ気とでも言った方がいいのでしょうか、多少の痛みなら自然に備わってる我慢力でがんばっちゃった方がいざという時がすごくいい感じな結果になるに違いないという信念の持ち主でして、それで今まで大体ゆたんぽ抱えてごろごろする、という手段で乗り切ってきたわけですが(あと座ってると溜息が多くなる。痛いから)、薬って…!すごい…!でもこれっていざという時だから効きがめっちゃいいのかな、とも思い。一応明日は持っていって、仕事に支障が出そうだったら飲みます。やっぱあんまり飲みたくない…。

 本日ちょっと、衝撃的すぎる話をJK姉から聞きまして、なぜか私の頭はふらっと逸れてすごく納得いく結論が出てきました。フィンウェさんの3人の息子のそれぞれ持った家の性格の違いについての結論が。

 フィンゴルフィン家が一番「貴族」なんだな、と。この場合の「貴族」というのはいわゆる「普通の生活(家事遂行)ができない」ということを指すと捉えてくださればよろしいかと思います。彼らにとってはゴミはゴミ箱に入れておくと気がついたら勝手に片付いてるものである。脱いだ衣装をそこらに置いておけば、洗濯されて綺麗になって棚に戻っているものである。食事は食事の時間になったり誰かに言えば出てくるものである。材料を少し知っていて、結果は知っているけど過程は全く知らない。貴族とはそういうものです。やったことない。だから知らない。全く当然ですな。知識としては知っているかもしれません。でも実感としては知らない。

 それと引き比べるとフェアノール家は実に「普通」です。家族だけで暮らしているなら勿論家族内での役割分担があり、それでなくても彼らは各々ひとり暮らしできる。自活できます。例えばティリオンにゴミ出しの曜日が決まっていたとして(そこかい)勿論知っている、知らないにせよそういうものがあることを知っていて、ゴミをゴミ箱に入れたからってそれでオシマイじゃないってのは分かっている。何かが食べたいなと思ったら作れるなら材料調達してくるでしょうし、作れないなら作れるひとに頼むか作り方を聞くでしょう。料理をするから出来上がった食事があると知っている。じゃがいもをいくら見つめてたってポテトフライは出てこないと分かってるわけです。実感として。しかし貴族の基本の仕組みは理解しているわけですから、郷に入れば郷に従え。やるひとがいるなら任せてしまえ。むしろそれは、一般家庭の人々がホテルに泊まってる感覚なのかもしれません。

 こう来ますとフィナルフィン家はイレギュラーです。中間かなぁ。彼らは趣味の域で家事をするでしょう。やりたくなったら手を出す。勝手に極めてプロフェッショナルになってる場合もあるかもしれない。知っているけど出来ないから任せるのかも。この知っているも貴族的でありつつ実感も含むというか。手は出してみたけどやりきれなかったとかわかんなかった、からもうやらないとか。知らないわけではないし、どっちかっていうとそんなこと「やりたい」派だった。そんな感じ?

 各々家がそうなったのは、やはり基になってる家長たちの育ち方にあると思うのですよ。ろめでは勿論、フィンウェさんの生活様式と社会の仕組みの成立と育て方が問題なのです。

 ウチのフィンウェさんは、湖生まれで、湖生まれというのは基本的には身分制度なんてものは確立はしてないわけです。でも年功序列はあったし、おぼろげながらも世襲の概念というか、すっごく敬ってるひとの家族を大事にする傾向はありましたでしょう。それがアマンについてヴァラールとマイアールの実質的な身分制度、つまり能力の明確な差と、自分達のなんとなく持っていた年功序列が合わさって世襲概念もなんとなくはっきりしてきて、定住することで社会の仕組みが整っていき、仕事が出来…といくに従って貴族が出来て王族が出来て、身分というものが出来ていくのだと思うのです。主と仕える者達という図式が。

 ろめの場合それは「あまりに忙しすぎるフィンウェさん」と「ヴァンヤール甘やかし病(もしくはヴァンヤール・愛人説)」が根底にあるのです。ヴァンヤールとノルドールの関係って(いやこれは後にファルマリとノルドールの関係でも思ったのですけどね)、愛人、もしくはヒモ、ホスト、なんでもいいですがそんな感じしませんかね。綺麗なものを甘やかしたい願望と言いますか。基本的にノルドールって、誰かを大事にしてそれでしあわせ、なところあると思うんです。善意の種族ってか。ノセられやすいのが玉に瑕、むしろそれすらいとおしくありますが。そう、ノルドールの愛情表現って、多分に「甘やかす」が入ってると思うんですよね。それはどっちかっていうと独りよがりなところもあります。相手の都合はあまり考えてない。こっちがいいと思ったからやりましたー。

 それを踏まえて、忙しすぎるフィンウェさんがいたとして、そしたら手助けしようと思うのが普通ではないですか。自分達でできることがあったらしますよ。そんな感じではないですかね。……さてフィンウェさんは湖世代の子ですから、勿論家事は出来ます。ていうかします。するもんだと思ってます、が、あいにく忙しいのでちょっと辛いなとか普通に思う。そして大好きな大好きな奥さんでありますミーリエルには、やってほしいなとは思いませんでした。やりたければやればいいし、やりたくなければやらなくていいよ。そういう自由に任せるのが、当時のフィンウェさんの臆病な愛でありました。こと食事に関しては、ミーリエルはぶっちゃけ苦手でした。あと王宮が広すぎてよくわかんないってのもありました。ミーリエルは湖で孤児になって、ある意味普通すぎる赤銅家で育ったので、こんな大きな家もそこの奥さんという立場もなんだかよく分からなくてすごく怖いものでした。だからちょっと引きこもったりもして(もともとそういう気もありました)、そしたらある意味甘すぎる夫がさっさとしなくていい状況を整えてくれてしまったものですから、結局のところは何もしなくて良くなったのです。民達としても手助けしたいわけですからこれはラッキーなわけですよね。手伝ってって頼まれたし全力で頑張っちゃうよ!だけどもともと普通の一般家庭の子であるミーリエルとしてはなんか変な気分っていうか罪悪感なんかもあったりしちゃうかもしれない。そんなのやこんなのや愛のもつれとか色々相まって、結局ミーリエルはフェアノールを産んだ後にマンドスへ旅立ってしまうわけです。

 さて、はじめてのこどもと一緒に取り残されたフィンウェさんは、くどいようですが湖世代の子なのです。こどもを他の人に任せるなんてもってのほか!(ノルドールはそういう考えであると思います)やだやだ絶対私が育てる。とは言いつつも超多忙でありますので難しいところもありつつ、少なくともいわゆる「貴族」的では全くない育て方をフェアノールに対して実行するわけです。母親がいませんな負い目もあるでしょう。フィンウェさんは理想がやたらとしっかり描けててそれにこだわるタイプです。こどもは両親そろっててこぢんまり楽しく育てるのが一番だと思ってます。最初から頓挫してますが。………さてそして、気難しく人見知りするわ父親しか大好きじゃないわなフェアノールは、人に干渉されるのも勿論キライで、勢いなんでも自分でやれる子に成長しました。やりたいって言ったら全部やらせたしな。その子が選んだ奥さんは、奇しくも父と同じ、「一般家庭の普通の娘」ネアダネルでした。赤銅家は今も昔も庶民的王道生活を貫いておりました。……ですから、フェアノール家が「普通」の暮らしをするのは当たり前のことなのです。両親ともにそういう育ち方してますから、そういう暮らし方をするでしょう。

 ところでフィンウェさんは再婚しました。貴族の中の貴族、ヴァンヤールの王族の娘インディスと。インディスの育ち方は勿論、典型的な貴族育ちです。育ちにしては好奇心旺盛でチャレンジ精神も豊かな子でしたが、染み付いた貴族暮らしは当たり前。だって正真正銘のお姫様ですから。ノルドールとヴァンヤールの「貴族」概念はほぼイコールになります。だって一緒に暮らしてたから。ヴァンヤールの方がちょっとブっ飛んでます。やりたいことしかやらないで生きてこれたから。王宮で大勢のひとに傅かれて暮らすのはインディスにとっては普通のことでした。こどもが生まれて、全然べったりでなく育てるのも当たり前でした。だって彼女はそういう風に育ったんですから。フィンウェさんはそれもアリかなと思っています。だって社会は整ってしまったようだし、どうやら貴族はそれが当たり前のようだし、なんといっても妻は貴族育ちなのだからその通りの方が馴染みがあっていいんだろうな。勿論、フィンウェさん自身の暮らしだって、やむにやまれぬ事情から、かなり貴族的なものになっています。この大きな入れ物の中で普通の暮らしをすることの大変さも、もういい加減に分かっています。理想とは全く違うけれど。……ええ、もう、最初から頓挫していたんですがしがみついた結果にこうなって何だかなぁな気持ちもありつつ、ちょっと流されてみようかと。そんな。

 で、上の息子の結婚相手は「貴族の娘」アナイレでした。館家は早くから貴族暮らしに馴染んだ家でした。やはりそれもフィンウェさんと似たような理由でありましたが、アナイレの母は忙しかったわけです。身分制度が確立していき、「貴族」的な生活に親しみ暮らし、「貴族」的な概念の持ち主であるひとに嫁いだアナイレ。そうしたら、フィンゴルフィン家は実に「貴族」的な家となります。あったりまえですね。やはりここも、両親ともにそういう育ち方をしてきた結果なのです。

 下の息子の場合は多少話が違います。第一に、フィナルフィン自身が両親の好奇心旺盛で物事に飛びこんでいく力を多分に受け継いでいたこと。第二に、結婚相手が「ファルマリの姫君」エアルウェンだったこと。ヴァンヤールとノルドールの貴族概念がイコールであるとしたら、ファルマリとノルドールの貴族概念は全くイコールではありません。断じて否。エアルウェンはファルマリの中で貴族中の貴族でしたが、その貴族定義はフィナルフィンのものとは相当違ったはずです。その違いをすり合わせて、すり合わせて、すり合わさって出来たのがフィナルフィン家です。毛色が違って当たり前。だって、前例なしのパターンにはめられない家庭だもの。

 だらだら語ってきましたが、そう考えて、ああだからフィンゴルフィン家はああなんだな、って思ったんです。英雄気質とでも言いましょうかね。彼らは基本的に輝かしく華々しい。苦悩や悲しい最期ですら、どこか整っていて伝説的なのです。それは生活感の無さが原因です(言い切るなよ)。泥臭さというものがない。彼らが貴族だからです。対してフェアノール家のどろどろっぷりと言ったらまさに庶民的な感情と義務とその他もろもろの渾然一体となった生きてる実感とかそういうものをふんだんに詰め込んだ一品だと思うわけです(何が言いたい)。身近ですよね。非常に。いえ勿論、私の個人的な意見・感想なんですけど。それで言うとフィナルフィン家の不思議具合もなんか説明つく気がするんですよ。はっはー。

 貴族の無知はねたましいほどに純粋で、そして愛しいものだと思います。うん、だからウチのマエズロスはフィンゴンを好きなのではないかい?トゥアゴンにいろいろ思うのではないかい?ああ、ちなみにフィナルフィンは持ち前の好奇心にプラスして、マエズロスと幼なじみだっていうのもろめの場合後々のフィナルフィンの家庭形成上、大いに影響してると思いますよ。え、アナイレも幼なじみじゃないかって?やだなぁ、アナイレはおんなのこじゃないですか。そういう意味での性差はもちろんあります。マエズロスは男でアナイレは女です。貴族の娘というのはやらないのが当たり前なのですから、やってるの見たって対して感銘も受けません。性別違うしね。しかしフィナルフィンとしたら同じ男で年近くて血筋も甲乙つけがたい(あえて言うなら直系長子主義なんだからマエズロスの方が偉い)、そら微妙にプライドちくちくで奮起したり考えたりするでしょうね。

 まあここまで書いといて何が言いたいかって言うと、私はJK姉を愛してるということです。お貴族さまでもね。私はバリ庶民だがね。むしろそうだからかね。衝撃的でしたけどね。
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どまんなかストライク
前回名乗ったハンドル忘れたので(爆)
昨日はありがとうございました。

記事を読んだら、私がフィンゴルフィンを好きな理由がわかったような気がします(笑)
私は「貴族」設定が大好物。しかも「英雄」キャラに弱い。
「貴族」で「英雄」…無敵の2枚看板に私がかなうわけありません。
しかもメインじゃない、二番手二枚目という立場も嫌いじゃない。
気高い思想と深い情も私のツボ。
フィンゴルフィンは私が好むカード全部持ってたんだと改めて知りました。
うわあ、なんだかスッキリー(笑)

しかし「貴族」の「貴族」たる所以。
某パリの伯爵にピッタリ当てはまりすぎて笑い転げそうになりました(爆)

姫部員@星菜 2008/06/02(Mon)07:34:49 Edit
超納得(笑)
星菜さま
ハンドルはなんでもいいのですよ、私に分かれば(笑)
そうか、だからフィンゴルフィンが好きなんですね。私は謎で仕方なかったんですが、お貴族さまで英雄だからですか。なら納得(笑)。好みのカードしか持ってないのか。そら惚れるわ…。
……しかしあなたの姫さんはどっちかっていうと英雄目指して(?)思いっきり逆方向に突っ走るひとが多いですね?(「だぁまぁれぇええええ!!」のひとしかり、「しまったぁ!」のひとしかり)前にも言ったかもしれませんが、私、あなたの姫さんでしたらフィンゴン見たいです。フィンゴン。どんなシーンであろうと全力投球真っ向から真剣にやってくれるであろうので☆

貴族の貴族たる所以…。そりゃやっぱり「ゴミ箱はブラックホール」説でしょうかね。ゴミ出しとかしないでしょうね。ちなみに某パリの歌手は勿論ゴミ出ししますが(多分出勤途中)ゴミの曜日は分かってないと思いますよ(半端に微妙にお貴族さま的)。
悠樹 2008/06/02(Mon)19:39:54 Edit
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