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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 『Calli~炎の女カルメン~』を観てきましたよ。朝海ひかる嬢主演です。謝珠栄先生のTSミュージカル…ってそういえばこないだ私は『タン・ビエットの唄』を観ましたわな…。

 朝海ひかる嬢が朝海ひかる氏だった頃、コムちゃんはとかく私の中のマエズロスの「顔」を色々限定的なイメージにしてくれた存在だったわけですが(ええ、ウチのマエズロスは性格はともかく(はい?)顔はコムちゃんです…実写版?(爆))前回観たコムちゃんが蜘蛛女であれはコムちゃんがどうのって言うよりも話が暗く重く深く厳しく!でずずーんときてしまってイメージだけしか残ってなかったんですが、今回は、可愛いとことか格好いいとことか色々あって、確かに先に観た友人の言ってた通り「なんか性別とか脇においといて生きてる感じ」でした。

 謝先生演出のカルメンというのは実は初めてではなく、何を隠そう我がお宙でまだ旦那が二番手だった頃にやってくれております。『激情』私、旦那のやってたプロスペル・メリメさんは大好きですが(化粧はともかく)ガルシアは笑いすぎて腹がよじれそうになりました(おい)。なんで二役だったんだろう。それはさておき、謝先生はカルメンを舞台化するとなると演出上譲れないポイントがあるみたいです。それ、お宙でも同じ演出してたー!ってのが数箇所ちらほらと。そら、同じ話から別切り口とかでイメージ膨らますにしたって、譲りたくないポイント(こだわり)はありますよね。わかるよ。うん。だからいいんですけど。

 それで、今回のカルメンは、なんていうか…ファンタジックなミステリーでした。お話としては。なんでミステリーやねんってところでしょうが、基本姿勢はナンバーにもある「信じられるかられないか」というところでした。私的にはコール大学のテーマ(笑)に通じるんですが…「事実を知り真実をあらわす」ところ。私の書くものはすべて私の解釈、私の見たいようにしか見れていないわけで、私にとっては真実でしょうが人からは真実ではない。世に現れた創作物とはえてしてそういうものではありますが。ってことは本当は「歴史」というのは事実の羅列であるべきなのです。文章というものの性格上、書かれた時にはすでに書いた人の解釈が入ってしまっていて、真に客観的な事実というものは、どうにも読む意力をそそらないのではありますけど。

 ひとが一生のうちに自分の目で見れるものっていうのはどれほど少ないでしょうか。今回、舞台で、ホセはホセの語るカルメンはホセの見た真実でしかなくて、カルメンがどう思って行動していたかはホセの見ていないカルメンで、つまりホセの真実のカルメン=カルメンの真実のカルメンではない、っていうところを軸として、お前の見ていなかったカルメンは実はこういうことだったかもしれないじゃないか!というのが現場検証再現ドラマとして展開されるんですが、それがなんとも、ミステリードラマの手法に思えてなりませんでした(笑)。だからなんていうか、ファンタジックなミステリー。

 そしてラストは民族差別というか人類愛まで大きく広げた終わり方だったので、私はそこでひしひしと人と人がわかりあうことの難しさを感じたり、愛ってなんだろうっていういつものテーマにドツボってたりしました。だめじゃん。

 今日観ていて思ったのは、愛というのはわかりあうことじゃなくて(何故なら人は永遠に分かり合えないから)分かりあおうと努力する、とか歩み寄る、ってことなのかなと思いました。妥協と区別がつきにくいよムズカシイよ。暮らせないという発言がたびたび出てきたのですが、そうだよな、と思い、しかし生きていけないという表現になると少々ギモンフも浮かびます。私的には一緒に暮らせないけど生きていくことはできると思うのです。暮らせないけど過ごしてはゆける。あ、しまった。ウチのフィンウェさんとフェアノールではないかこれでは。

 ところでマエズロスな顔をしている(個人的に)コムちゃんが女のひとでしかも今回カルメンなのでうねった長い髪とかをじっくり見ていると、どうにもネアダネルはこういうふうなんだろうなとかいう妄想もじわりじわりと。胸の大きさが多分一番違いますが(爆)コムちゃん最近すっかり女らしいまろみを帯びた体のラインが出てきて、しかし相変わらず細くて、あんまりスタイル良すぎないので(顔はちっちゃいけど)、なんとも素敵なそそる身体であります(何が)。何気に肩幅はけっこうしっかりあるところとか、ダンサーらしい鍛えられてますって感じの脚(つまりエロスじゃないっていうかむしろ漢気)とか、さすが身体のキレはめっちゃいいなぁとか、妄想と現実が手に手を取って踊り狂ってました。ふふふふふ。ひとりでふたり分妄想刺激とか、なんて素敵なひとなんだ!(そこかい)ところで赤毛に赤い服は絶対着せてはいけませんが(色味をちゃんと考えないとケンカしますし)フェアノールが赤い背景とか赤い服とかでイメージ湧いてくるのは、本人の性格もさることながら、奴がどう転んでもキリっとした黒髪だからでしょうかね。ちなみにフェアノールはストレートなイメージです。…あれ、赤スサ!?(※これも宝塚時代朝海氏のやった役…の中の1場面)ええと。で、ネアダネルが巻き毛っていうかうねってて、マエズロスはストレートです。なんとなく(なんとなくかよ)。

 ちなみに今日のタイトルはディズニーの『ダンボ』の日本語吹き替え版のラストで歌われてる歌詞です。「しんーじーれーばー♪ほんとうーです~♪」ほんとにな。素敵に妄想が刺激されて、なぜか帰りの電車ではくどくだるい思考のフィンウェさんがすごく良く書けました…。嬉しいけど、嬉しくない。
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い服するの?
い服するの?
BlogPetのフィンウェ URL 2008/06/06(Fri)08:35:07 Edit
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