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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 どう考えても朝の健全な光の下で書けるような話でないからこんな感じの時間帯からせっせと励んでおるわけですけれども、いやでもいつものロマンチストな文体でいったら先生方も騙されてくれるかしらっつーかA面(奇数ページ)小説でB面(偶数ページ)砕けきった解説モドキの謎な本(一応かろうじて本形態で出すのですよ卒論は)、いいのかしら。しかし主査はゼミの先生だからむしろオールオッケーとして、副査もどうやらあの先生ということで、これはラッキーかもしれん、が、当初の予定とはもう掠りもしない妙なブツになってる。……時間がない。がんばります。

 今日の百人一首。

  明けぬれば暮るるものとは知りながらなほうらめしき朝ぼらけかな
 (夜明けなんか来なければいい。あなたといたい!)

 作者・藤原道信朝臣(ふじわらのみちのぶあそん)。この歌、平安時代の結婚形態を理解してないと面白くも何ともないですね…。訳はそこらへん考えて訳してみましたが、いかがでしょう?本当はこの後に「仕事なんか知るか!」とか付けたいところです(笑)。

 平安時代の貴族の結婚形態は通い婚。男が女の家に通います。日が暮れれば大体宮仕えはおしまい、恋人の家に行って夜明けまで仲良くし、夜明けになると別れて自分の家に帰ります。そして出勤。この繰り返し。

 『夜が明ける、そうすればやがて日は暮れて、あなたに会える…そうは分かっていても、別れの夜明けは辛いものです』端正に訳すとこんな感じですね。新婚ラブラブの夫婦が出勤前のお見送りにやたら時間がかかる感覚…とでも言っちゃいましょうか。そりゃ、ちゃんと仕事終わって帰ってくれば会えますよ。会えるのはわかってるけどでも、でもでも、…という気分。道信は23歳で亡くなってますから、どう考えても老練な恋ではありません。まさに新婚気分でしょう。名残惜しくて後ろ髪引かれまくって、そんな情熱は、嫌いじゃありません。嘘です大好物です。
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