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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 卒論はあとSS百本書けば終わりです(さらっと言ったな)。最悪SSナシで出します(笑)。

 月組東京特別公演『A-“R”ex―如何にして大王アレクサンダーは世界の覇者たる道を邁進するに至ったか―』を観て来ました。わぉ、改めて書くと長い副題!

 難解だと吹き込まれていったので、一体どんなトンデモ話かと思いましたが…全然難解じゃありませんでした。っつか明快。ただ、なんていうかギリシャ悲劇にシェイクスピア悲劇のフリカケかけたハッピーエンド(?)の宝塚歌劇、って感じで(何それ)(つまり古典劇ベースのタカラヅカ的歌入り芝居ってこと)、私的には非常に満足かなり好物もっかい観たい(実際観ます)でしたが、確かにこれは賛否両論、というか好き嫌いがキッパリハッキリ分かれる作品だなぁ、と…。台詞をきっちり聞く精神さえあれば予習は何も要りません。全部言ってくれる。もっと凄いこと言っちゃえば、一幕の頭さえ観ておけば、後の一幕全部眠ってしまったとしても、二幕観れば話はわかるしそれなりに感動します。だって母上が今日そうだったもの…。

 「眠い」という意見があるようですが、そうですね、確かに眠いポイントがふたつばかりございます。ただ不思議なことに、退屈だとか詰まらないから眠いというのでは何か無い気がするんですよ(爆)。強いて言えば心地よい。私本日朝もはよからガリガリ書いてましたんで、ちょっぴり睡眠不足のきらいはあるのですが、葡萄で蛇の(なんて言い草)ディオ君の登場シーンとか、アレックスと母上の対話とか、何が原因なんだか知りませんがうとうとと眠気を誘います。でも大丈夫、そこ全く知らなくても何とかなるよ!(それいいのかよ)でもちょっとアレックスと母上の対話シーンでガクリといってしまっておそらく肝心の台詞を聞き逃したか脳みそキャッチしそこねたのが悔しいです。愛についてなのですが。まぁそこを聞き逃しても何故アレックスが東を目指したかは二幕で分かるんですけど。

 これはアレクサンドロス大王の話です。アレクサンドロス3世、アレキサンダー、イスカンダル、アレックス。んなもんタイトル見ればわかるか。この『世界』は舞台に見立てられており、登場する人物は役者であり役の人物であり…。舞台の始まりから語られていますが、終わりで『現実』に戻るわけではなく、むしろ『現実』はどこかへ消えてしまい、舞台の中のどこかでまた別の『舞台』に迷い込んでいたような…そんな感じです。愛しのみほこちゃん(※彩乃かなみ嬢)はニケ役で、可愛い顔してにこにこ上機嫌かと思えば、微笑みつつ「皆殺し~♪」とか美声で歌ってくれたりします(どんな解説だ)。大丈夫、ラストはハッピーエンドです。「あなたがそう思うのなら」@ニケ……私はハッピーエンドだと思います。非常にタカラヅカしてる。まさかギリシャ悲劇で始まってタカラヅカで終わるとは(笑)。

 あさこちゃん(※瀬奈じゅん氏)がまたお見事です。根は暗い方で、人生にちょっと絶望してて、すごい繊細で、考えすぎで、やるせない美形です。うーん、好物(むぐむぐ)。いつも思うのですが月組トップコンビはなんかマイナーなので、うかつにシリアスやると舞台がどん底に暗くなります。そこも好きなんですが、やっぱりラストの密かにちょっぴりラブいところが本当にラブラブで幸せになります。毎回そうですがみほこちゃんの歌に癒されすぎます。ってかみほこちゃんの歌からきりやん(※霧矢大夢氏)の歌に引き継いで、その合間にタキさん(※出雲綾姐さん)の語り入るって…なにその新しい展開。新鮮すぎる。うますぎる。

 あとなんか、世界征服について新しいっていうか納得な見解いただきました。オギー(※演出家・荻田浩一氏)、ありがとう。私は今まで男が世界征服をしたがる気持ちがさっぱり分からなかったが、「世界征服」でなく「世界統一」と考えたら多少分かったよ。つまりは「まとめたい願望」なわけだね。分かれているからまとめたい。果てがあるから遠くに行きたい。ここに居たいから遠くへ行く。

 ………思ったことと言えば、キムシン(※演出家・木村信司氏)とオギーの主張自体はむしろ同じなんじゃないかなということ。キムシンが直球大声勝負の応援団とすれば、オギーは一対一の教授との個人指導って感じだ。ただしどちらも、質問するのにめっちゃ勇気がいる。

 さて、昨日何も言わずに黙り込んでサボった百人一首。

 立ち別れいなばの山の峰に生ふるまつとしきかば今帰り来む
 (待っていてくださるなら、すぐに帰ってみせましょう!)

 作者・中納言行平(ちゅうなごんゆきひら)。在原行平です。あの業平の兄です。この歌は行平が因幡の国(鳥取)の国司に任命されたとき、恋人に贈った歌です。

 『私はあなたとお別れして因幡の国に行かなければいけません。でも稲葉山に生えている松のようにあなたが待っていてくれるのなら、すぐに帰って来ましょう』

 因幡の国の稲葉山。それに「往なば」を掛け、松に待つを掛け、いま帰り来む、ですっきり纏めています。巧い歌だなぁ、と思うんですけどね。飼い猫がいなくなった時、この歌の下の句を紙に書いて戸口に貼っておくと、猫が帰ってくるという都市伝説というか、おまじないがあるようで…。ってことは行平は猫かい、とか思ってしまうんですが(こらこら)、飼い猫行方不明の飼い主さま、話の種に試してみてはいかがでしょう?
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無題
そっかそっか。普通に見ていいのね~♪
ちょっと楽しみになってきた・・・かも(まだ不安は拭えないらしい)(爆)

私が観るのはまだまだ先だからまた解説よろしく★(え)
東のしろくま隊。 2008/01/07(Mon)23:56:30 Edit
不安は…
 ……そですね。何も期待せずに観ると面白いんじゃないかと(爆)(それって…(汗))。
 まあ、まだまだ先なのですか?私次は11日でございます。なんかあったら追加します(笑)。
悠樹 2008/01/08(Tue)00:35:37 Edit
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