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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 山を歩いている最中にあふれる午後の光がかなり好きです。言葉の上では違うけど、私にとって「薄明の金」はその色に近い。そして山で迎える夕暮れは寒さも相まって奇妙に美しいのです。大地からじわじわと暗さが滲んで、光が遠くなっていって、空が最後に暗くなる。そうすると月と星が輝き出します。寒さで震えながら、白い息を視界に入れながら、凍り付いてもいいからずっと見ていたくなるような空が残ります。今の季節なら、街中でもギリギリ味わえるところ。都会じゃちょっと無理かもしれませんが。ネオンが反射して空の深さが見えないから。

 干支登山でした。子の権現。家から電車で1時間。近い。近すぎる。ちと待てバイト先より近いし安い(笑)。すごい勢いで登ってすごい勢いで降りてきたらへとへとになりました。へたへたへた…

 そして山に行くとマエズロスとフィンゴンの奥方(※本人否定)のネタばかり進むのはどうしてなのでしょうか。山という空間がそうさせるのか、うーん。……書いてて楽しいんですよ、マエズロス。穏やかに愛しいなぁって感じですよ。ムカつく要素がほぼ皆無。あ、自虐的な時は「いい加減にせい!」とか思いますけど、でもあのひと、基本皮肉屋さんですよねぇ?何?皮肉は遺伝するの??

 今日の百人一首。

 音にきくたかしの浜のあだ波はかけじや袖のぬれもこそすれ
 (浮気なあなたを信じては、こちらが泣くことになります)

 作者・裕子内親王家紀伊(ゆうしないしんのうけのきい)。70歳過ぎの紀伊、艶書合せに挑む、の巻です(笑)。艶書合せっていうのは歌合せの一首で、「恋」がテーマのものですね。男女で恋の歌を詠みあうんですが、まずは27歳の藤原俊忠くん、詠みました。「人知れぬ思いありその浦風に波のよるこそいかまほしけれ」(秘めてきたのですが、あなたが好きなのです!波のように今夜あなたの元に忍んで行きたい)……これに対する返歌が紀伊の歌です。

 波のように忍んで来たいと言うの?だけど、ねえ、噂に名高い高師の浜の波は、寄せたと思えばすぐに引く、その波のように浮気なあなたを信じるなんて出来ない。袖が濡れてしまうのは波のせいか涙のせいか分かりませんもの…

 もちろん、紀伊の歌が勝ちました。浮気な男は嫌われますね。当然ですね。
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BlogPetのフィンウェ URL 2008/01/03(Thu)10:42:25 Edit
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