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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 母上とJK姉のパソコン文蔵(ぶんぞう)がご臨終ゆえ、本日新しい子がお目見えしました。…ビスタなんです。うわー。今からセットアップしてきま~す。

 で、お名前が小文(こふみ)ちゃん。私がキレたら「このコブンめ!」と叫ぶのが目に見えてますな。文蔵の弟子だから小文なんだそうな。オンナノコですね。ちなみにタケハヤはわがまま坊ちゃんで、父上のミルカは素敵なお姉さんです。

 昨日と今日の百人一首。

 忍ぶれど色に出でにけりわが恋は物や思ふと人の問ふまで
 (秘めた恋なのに、どうして?顔に出てるの!?)

 恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか
 (密かにおもい始めたばかりなのに、噂になるなんて!)

「忍ぶれど」作者・平兼盛(たいらのかねもり)。「恋すてふ」作者・壬生忠見(みぶのただみ)。非常に有名な歌合せのエピソードです。

 村上天皇の前で行われた歌合せ。ふたりは「恋」の題で勝負をしました。右方の兼盛詠みます。【あのひとを思っていると誰にも知られぬよう包み隠していたけど、顔や様子に出てしまったらしい。「誰をそんなに恋慕っているの」と人から聞かれてしまうほどに】さて左方の忠見も負けてはいません。【あのひとに恋をしているという噂が早くも広まっている。誰にも知られぬようにそっとあのひとに恋をし始めたばかりなのに!】……お題「恋」で、ふたりとも秘めた恋がバレてるシチュエーションです。さあ困った。甲乙付けがたい。この時、審判役であった藤原実頼は超困りました。決められない。他のひとにも聞きました。やっぱり決められない。どうしよう。どうしよう。その時、村上天皇が小さな声で口ずさんでいるのが聞こえました。「しのぶれど…」あっ!

 判定は右勝ち。「忍ぶれど」の勝ちです。負けた忠見はこの時の悔しさから食事も喉を通らなくなり、そのまま死んでしまいました(!)。そして化けて出ました。そのへんは今昔物語集に出てます。さて審判実頼、右方勝ちとはしたものの、天皇が口ずさんではいたものの、後々まで「右勝ちで良かったのかな…」と悩んだそうです。そうですよね、ホントどっちが良いかとか判定しにくい、この歌たち。

 実は村上天皇は両方の歌を口ずさんでみてどっちが良いかな~と試していた、たまたま聞こえたのが「忍ぶれど」だった説とかもあります。こっちが良い!と明言してたわけではないんですね(爆)。タイミングの問題だったというか。

 今もこの歌の優劣は研究家の間で論争になるほどです。私はどっちのシチュエーションも笑えるので好きですけど、おそらく「恋しちゃった!」と全身で表してしまったであろう「恋すてふ」の方が激しい気がするので、そっちを推したいところ…。また時間が経つと違う感想かもしれませんけど。
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