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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 私は好きですよ。
 だけど、酷評されるのもわかる。

 15時公演しか観ないので、空いた時間でちょっと歩いて映画館発見して、飛び込んでゲド戦記観てきました。

 えーと。

 私は、私の原点たる「ファンタジー」が三つありまして、何を隠そうナルニアと指輪とゲドなんですが、…むしろこの3つの中では一番難解だと思うんですよね。ゲド。寓意やらなにやら思想やら全部含めても(爆)。、私にとっては未だに理解できない、というか読み解けないところがありつつ嫉妬しつつ、大好きだけど大嫌いで、読む時にものすごく気合を入れなくては立ち向かえない作品です。きっと、その3つの中では唯一女性作家さんであるというのが一番大きいと思うのですが。ゲドの可愛さというのは全く、女性の描く男性にあらわれるものだと思うのです。そしてテナーの美しさは、女性としてとても憧れるものだと思うのです。そして我がいとしのテハヌーは、……まだ謎です(爆)。結局私は、謎なひとが好きなわけで(おい)。

 で、ジブリのゲド戦記に戻るのですが。

 えーと、酷評されるのは、吾郎さんが監督であることに対する偏見やら期待やら何やらと、ジブリのジンクスだと思うんですけど、…男の子が主人公だからだと思うんですよね。

 私はかく言うように原作派なんでございますが、んー、ジブリの『ゲド戦記』は、原作から角度にして375度ばかりズレていると思われます。375度ばかりズラして、思いっきりジブリナイズしたら、ああなります。いや、普通に面白かったです。エンターテイメント~。でもあれって、(私は見たことないのでなんとも言いがたいですが)……シュナの旅、なんですよね。

 原作が好きなものとして突っ込むなら、最も大きなツッコミどころは、アレンが父殺しをしていること…ではなく(爆)レバンネン×テハヌーになってしまっていることです。ジブリ的ボーイミーツガールに完全になっていることです。あれがいかん。何よりいかん。ていうか、観てて最も突っ込みたかったのはアレだ、他のすべてを水に流してもいいが、あそこで!あそこでテルーが顔を赤らめたりしてはいかんのじゃ!!

 あー、真の名と呼び名が交差してますが(汗)、気になさらず(爆)

 そうですねー…これから見る人に言うならば、まだ原作を読んだことがないなら、見て、楽しんで、ただしアレは『ゲド戦記』だと思わないでください(笑)。あれはゴント…ていうかアースシーと世界観の近い、登場人物の設定が近い、そして名前が近い、別物です(そこまで言うか)。いえでも、ジブリのアニメとして見たらとても面白いんですよ。テーマもあながち間違ってない。そして『ゲド戦記』だと思わないならば、個人の感情としてとてものめりこめるし、よくわかるというか共感できるし、… いい映画なんですよっ!!!(絶叫)ベツモノだと思ってくださいよ!(いや原作つきでそれムリだから)

 で、見ないで読もうという方にアドバイスするならば、ものすごく気合を入れて読むか、でないならさらっと読んで分かったような気になって、見にいって(行けってか)おお、ぜんぜんちげーよ、と感じ取ってください(笑)。いえ、見る方はぜひ楽しんでほしいんですが(爆)

 原作に思い入れのある方は、ゲド戦記を見に行くと思ってはいけません。特に、アレンが出張っているのにも関わらず、「さいはての島へ」だと思ってはいけません。ジブリナイズの「さいはての島へ」+「帰還」+「アースシーの風」でお願いします…ていうか、あれは、「帰還」にアレンががっつり出て、テルーの年齢が上がって、アレン×テルーになったと……。こんなこと言ってる時点でもうゲド戦記とはかなりかけ離れてる気がしますが(爆)。あ、いやでも、ほんとに、映画、面白かったんですって…(あせあせ)

 私はものすごくテナーとゲドの関係が、大好きで大好きで大好きなので、それがかなりはっきりと映画に出ていたのは嬉しいのです。…でも、時間軸としてはあのふたりの関係は、あれでは、「アースシーの風」です!もう、夫婦じゃないの!なのに事件は「帰還」だし!そしてアレンがあそこまで出張るということは間違いなく「さいはての島へ」だし…。わけがわからん(笑)いいとこどりか、そうか。

 ……ベツモノとして考えればいいんですけどね。レバンネンにはセセラクなんだーーーーーーー!!

 と叫びつつも、分けて考えれば、私はテハヌーは好きですから、あのアレンにはあのテルーがちょうどいいのではないかと思います。これぞジブリマジック。ていうかジブリ好きなんだもん…。そういえばテルーの唄は作曲谷山さんだしさ。うっかりカラオケ行ったからがんばって歌ってみました。楽しかった…。

 そんな酷評されるほど酷いことは全然ないと思うんだけどなぁ…。

 私は、ゲドとテナーの関係が(時間軸としては間違っているものの)描かれているのと、テハヌーを呼ぶアレンと、ドラゴンのテハヌーが見られただけで満足です(きっぱり)

 見ないと損、とは言いませんが、ゲド戦記だと思わなかったら、そして原作をまだ読んでないんだったら、普通に見にいって面白いと思います。 

 ……なんで、ほんとに、あんなに評判悪いんだろ…。
 私は好きだよぅ…。 
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