老獪

　そうだこれだよ何ていうか中身がとことん老獪なんだよあのひとはさー(ぶつぶつ)。山でエレイニオン妄想に浸っていたら(はい？)エレイニオンの政治観点になんだか物凄い老練さを加えて無意識の狡猾さというもので味付けしたらフィンウェさんの政治観点になると思いました。なるほどそこか。

　お山はちびっこの頃から実に行き慣れてる山でしたが、全く行ったことのないコースを通りまくった挙句に、「荒廃通行止め」の道の状況を調べると称して突入し、案の定死に掛けました(爆)。いやー、過信は危ないです。そして皆様、まずないとは思いますが、遭難しかけたら(もしくは道に迷ったら)下に降りてはいけません。余計迷います。遭難したらまず上に登れ！頂上か尾根に出ればなんとかなるものです。高いとこは見晴らしが良いんだ、基本的には…。

　……ええ、幼なじみというよりもむしろマエズロスがピンポイントで元気な山行でした。っつーか正確には、マエズロスとフィンゴンの奥方(※本人否定)…もっともっと正確にはエレイニオン誕生秘話(いや別に秘話でも何でもない)…。

　ウチのマエズロスは女性に対してなにか物凄く敬う気持ちが強い、気がする。それに反して、というのか、フェアノールは全く無いよなそういう気持ち、むしろあのひとは女性が分かってないよな、というか。そこでまた３世代引き比べを考えてみたんですが(出たよこの３世代癖)(基本ですから)(爆)フィンウェさんは(私のイメージでは全くそうではないのにも関わらず)「男性」として「女性」を理解している。フェアノールはたぶん「性別」ってものをちゃんと理解してないんじゃないかと思われる(はい？)(究極の性無差別というか、うーん…)。マエズロスはどちらかというと「女性」として「女性」を理解している。気がする。うん多分マエズロスは貰い悪阻があるタイプだ(ちょっとそれは何か違うだろう)。もしくは「わかる」の「考えてわかる」と「無意識でわかる」の差かな。

　精神的な(考え方等の部分での)男女の区別、というよりも先に身体機能としての男女の区別を考えなくてはいけないというか、そこがうっかり性差別につながりかねないから困るわけですが、……だって病弱なひとがいたら立ち仕事じゃなくて座ってできる仕事の方が楽だよねこっちにする？とか思うわけじゃないですか。だから身体的な所、すぱっと言うなら例えば生理が重いひとに対して、それがわかってるのに労わらないのはどうかと、思うわけですね。何が言いたいんだよ私は(また論旨がどっか行きそう)。

　うーん、と。フィンウェさんとマエズロスの労わり方の違いっていうのはですね、労わろうと思うきっかけの所に「代われたら代わる」っていう気持ちがあるかないか、とも言えるわけです。マエズロスは結構うろたえ気味に、母上が妊娠中で気分悪そうにしてたとしたら「か、代われるなら代わってさしあげたいけどソレかなり無理だから母上頑張って！何かできることあればするから！」な感じで、フィンウェさんはミーリエルの悪阻が酷かったとして「身体機能の違いはどうにも出来ないからなぁ」と冷静な思考の傍らで超心配な気持ちであれやこれや手立てを講じてみる感じですか。相手の気持ちに自分を同調させるかさせないかとも言えますかね。

　マエズロスはそのへん何かマハタンと一緒というか(ろめのマハタンは女系家庭内のただひとりの男です)、女性に囲まれて育ったわけでもないのに女性に囲まれて育ったかのような感覚というか思いやりというか云々云々…。女性に囲まれて、といえば実はフィンゴルフィンも女性に囲まれて育ってるはずなんですが(爆)(母と姉と妹)そのへんの感覚より何よりまず彼は頑固さんで鈍感だからなぁ(おい)。…まぁそれでフィンウェさんとマエズロスは納得いくとしてもだ。

　ちょっと考えてみたら余計わからなくなった、フェアノール。うん…しかし…私の解釈でいくと…やっぱりこのひとは女性を理解してないと言うよりもむしろ、「性別」を理解してない。あ、理解じゃないか。感覚としてわかってない部分があるんじゃないかなー、と。もしくは分かっていてもそれこそ個人の個性の部分でしかとらえていないのか。そりゃある意味理想の性差別からの解放だけど…。…そうなら全くスジが通る。ああ、なるほど、だからあんなに父上好きなのかこのひと(そこ!?)。

　また後日考えましょう。泥沼にハマりそうだ。…いやしかしマエズロスにはびっくりしました。そうか、妊婦になら殺されてもまぁ良いのか。うん良いよな。そういうこと言うよな、あんた…。