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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 1回記憶消去して頭からシルマリルを読み直してみたい。…できないけど。……どーして、どーしてフィンウェさんを基本形ふわふわのまま放っておけなかったのかしら、私。一応かろうじてふわふわしたとこ残ってるけど、残ってるけどあまりにもウチのあのひとは酷すぎる…!

 放っておけなかったわけなんて分かってるんだ(泣)だって私の中じゃあ印象薄いってことはまるでないひとだったんだもん。あの子孫の濃さからして原点なひとがそんなふわふわしたまんまでは、どーしてもいてくれなかったんだもん。まっしろです、と押し通すにはあまりに強情で酷いひとだと感じてしまったんだもん…っ。や、まっしろはまっしろだ、今でも。

 第一印象がいけない。謎、だもん。ここで「弱い」とか「脆い」とか「やさしい」とかいう第一印象なら良かったのに、良かったのにちっくしょうよりによって「謎」かよ!? で、いざ考え出してみたら、
 1、「やったこと」がすごい 
 2、「やったであろうこと」がすごい 
 3、「血を引く子孫」がかなりすごい 
 4、愛されている(最近本文読んでてちょっと驚くくらいだ)
 で、相変わらず印象は「謎」。は、もう、どうしろと。

 やったこととやったであろうことがかなりイロイロな上にすごかった時点で、私の思考回路的には無能タイプではあり得ないのです。そして有能である以上、基本をどう穏やかにしても、私の思考回路的に、聖人のままではいられないのです。淀み付けたくなるのです。わかってるんです。…わかってるんです。

 そしてその妄想がどんどん発展していってこんなに好きになった、きっかけはもう定かではありません。それは例えば、きっと気絶するように眠るとか、生きてる感じがしない普段とか、はたまた泣き喚いて怒る姿とか、手を空に伸べて笑うとか、そういったイメージがふとやってきた時に始まった気持ちかもしれず。ああ、物憂い。

 今日の百人一首。

 ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは
 (不思議が数多くあった神代の昔にも、こんな不思議なことがあったとは聞かないものよ。もみじが散って、竜田川の水がしぼり染めで染めたように真っ赤に燃えている!火のように!)

 作者・在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん)。昨日紹介した陽成院ともかかわりが、あるような、ないような(笑)。で、噂の駆け落ち相手(失敗してますけど)の高子さんのお屋敷にて詠んだ歌がこの歌です。なんと、現実の景色ではなくて、屏風に描かれた絵を見て詠んだんですね~。わざわざ高子さんのお屋敷の屏風を見て、そして詠んだ歌、というのが百人一首に採られているあたり何とも奇妙な感じがします。ぶっちゃけた話、私、この歌あんまり名歌だとは思いません。伊勢物語からだって、もっと良い歌ありそうなもんですけど…。

 業平と言えば色好みの美男子として有名。このひと、また技巧を凝らした歌なんぞをアレコレ詠んでくださいます。中学で伊勢物語やったらおそらく必ずやるであろう「東下り」中の「かきつばた」の歌。ありゃ折句と縁語と掛詞と…と和歌技法オンパレードで、教える側になってみてつくづくと「なんつー教材にしやすい歌詠んでくれやがったんだ業平め」とか思いました(笑)。
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