忍者ブログ
ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



[1672]  [1671]  [1670]  [1669]  [1668]  [1667]  [1666]  [1665]  [1664]  [1663]  [1662
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 あーやば、またインプット期間だわ。

 ていうわけで妄想はぐつぐつ煮込みつつ現実に追われつつ昔を思い出したりとかしてます私は元気です。タコが食べたくて仕方なかったので今日の夕飯はタコでしたタコ美味しいよね。

 続きで現パロの主人公ズの片割れ君のSS。彼の方が書きやすいってなんでだろうな。フィンウェフィンウェ言ってるからかな(※彼は別にそんな言ってない)。

 あ、ところでバレンタインでしたね。会社で同期とか女子には配ってみましたけれども、別にお返しは要らないんだけど、お返しじゃなくてお祝いしてほしいのよ3月14日。誕生日なんだから。

 ある意味これは職業病と言えるのかもしれない。とルーエル・キーンは思った。彼はコール大学の院生である。コール大学にある七不思議に次いで囁かれる三大ジンクスのひとつ、「卒論の題材にフィンウェ王を選ぶと、卒業できない」を地で行った――留学生だ。院生になってようやっとヴァリノール・キャンパスに来ることが出来た。
 ルーエルの卒論の題材は、ジンクス通りのフィンウェ王である。いや、厳密に言えば卒論自体は「フィンウェ王家」が題材であった。院生になって3年、今まで電子資料でしかお目にかかれなかったものを直に目で見(さすがに触れることはできなかったが)、その質感も色味も確かめ、―――謎は深まってしまった。と言うよりも、本当に資料がてんでない、というのがルーエルの偽らざる本音である。
 ルーエルの今の題材は「フィンウェ王」そのもの――つまり、「フィンウェ王の顔」であった。
 フィンウェ王の姿についての資料は…画像資料は残されていない。何一つ、と言っても過言ではない。記述すらない。髪が黒、眸は輝く青灰色。八割方のノルドールに当てはまってしまうそんな描写のみがある。
 ルーエルは遺伝系統から逆に辿ってみることを思いついた。それからずっと、フィンウェ王家とその周囲の、ありとあらゆる画像資料を漁り、集め、分析にかまけてきた。ついたあだ名が「面食いルーエル」。王家が美形揃いなのが悪い、と彼は鼻を鳴らす。
 その、「面食い」の本領発揮がこの結果だ。コール大学ヴァリノール・キャンパスの図書館で、司書と揉めている赤毛の少女は――その少女の顔を見た瞬間、ルーエルは慣れ親しんだ遺伝系統の分析をしている自分を自覚した。
 (……父親は「丈高きマエズロス」、兄はエレイニオン・ギル=ガラド)
 あり得ないそんな分析を出したことに、ルーエルはひそかに苦笑した。さてこの、貴種の顔を持つ少女は一体「誰」だろう。疑問を解くために、彼は図書館へ足を踏み入れた。
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Adress
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
忍者ブログ   [PR]
 
PR