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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 ちょっとアレなのでネタばれな感想はつづきからいきます。

 しまった。友人に原作を貸さなきゃ良かった…。
 というのが今の気持ち。だって、私が「すっごい分かりやすいし超ブラック・ジャックしてるし、でもでもこの空気感はタカラヅカじゃなきゃ出来ないぜー!いいもんみたー!やった東京で観られる!」って思ってるのは!もしかしたら私が20年来のヅカオタかつ原作BJファンだから、かもしれないからだ。

 ああああ、出発直前の私に「貸すかどうかは初日を観てからにしておけ…」って囁きてえ。

 てなわけで、『ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌』を観てきましたよ。雪組です。未涼氏主演です。初日です。………ええ、ドラマシティです。遠征です。ってか旦那のサヨナライベントが中止になってから8年(正味7年か?)、逃し続けたドラマシティへの遠征のチャンスをついに掴んじゃったよっていう初ドラマシティです。わー観やすい劇場ー!行ってよかった!遠征決めたの1週間前だけどな(爆)!

 昼に書いときました。公演総括感想は「すごくブラック・ジャックしてる。タカラヅカだと思って観ると様子がおかしい。でも面白い」だと。

 面白いんですよ。私コレすごく好き。ていうかブラック・ジャックってこういうものなの。タカラヅカでやるなら更にこうであるべきだと思うの。大好きだー!

 って何故思ったのかを今のうちにつらつら書いとこうと昼間チャリ漕ぎながら思いました。東京で観る頃には舞台も私も変わってる気がするもの。

 そもそも、ブラック・ジャックってある意味タカラヅカに向いてる作品だと思ってます。なぜなら手塚先生渾身のスター・システムが炸裂した、お祭り作品だから。そう、ブラック・ジャックってお祭りなんです。タカラヅカスペシャル的な……いやもしくは周年行事公演の特出的な?そもそもチャンピオンから漫画家生活30周年の特別企画で始まったとゆーメタ的事情はさておくにしても、手塚作品をたくさん読めば読んでるほどニヤリと出来る絢爛豪華なスター・システム。ってスター・システムがなんじゃらほいか。ヅカファンで手塚作品読んでてブラック・ジャック読めば一発でわかる。◯◯という作品の●●というキャラクターがブラック・ジャックの話の××というキャラとして登場するんです。つまり、『鉄腕アトム』の「アトム」(役者)が[井佐男]というキャラ(役)として出てくる……各キャラクターを役者としてとらえ、ブラック・ジャックという作品にゲスト出演する。…そういうのがスター・システムです。あ、wiki見ればよかったのか。【同一の作家が同じ絵柄のキャラクターをあたかも俳優のように扱い、異なる作品中に様々な役柄で登場させるような表現スタイルも、スター・システムと呼ばれるようになった。】てなことで。まあ手塚作品はどの作品もスター・システム使ってるんですけど…ブラック・ジャックがすっごい豪華なだけで。

 お祭りだ、というのはスター・システムの豪華さもさることながら、テーマはしっかりしてるけれども重すぎず、かといって笑いに走りすぎてもいない、「シリアス?コメディ?」な空気感にもよります。他の長編にも手塚先生ちょこちょこお遊びを挟んで来ますが、基本1話完結式の連作短編とは根本から尺が違う。お遊び頻度は高い。と言える。だから読みやすいし、読後感もちょうど良いんですけどね。

 で、タカラヅカではブラック・ジャックはそもそも1994年に『ブラック・ジャック 危険な賭け』として上演されてます。大劇場の本公演。花組。主演・安寿氏。ワタクシその94年にタカラヅカにハマったもので、ブラック・ジャックには間に合わなかったもののビデオのリピート回数がヤバい状態。だって大好きなんだもん、あの作品。

 大好きは大好きだ。どっちがどの程度好きかとか言えない。ってか比べられない。だって『危険な賭け』と『許されざる者への挽歌』は決定的な違いがある。……作品の立場が違う。というか、ハコの違い、主演者の立場の違い、そういう事情が明確に出た仕上がりだったなーと思います。何が言いたいかというと、1994年の大劇場公演『危険な賭け』は比重が「タカラヅカ」にある。2013年のDC公演『許されざる者への挽歌』は比重が「ブラック・ジャック」にある。そういうこと。

 そして私はヅカオタでBJファンだー!つまりどっちもスキだー!

 後はアレですね、話も登場人物も全然違うし、比重もだいぶ違うので、明確に比較(爆)できるキャラクターが主役しかおらんのですが、同じく芸風「クール」と評されることの多い安寿氏と未涼氏ですが……うん決定的な違いが出たねー。ヤンさんの方がとんがってて、まっつの方がへたれなんだ。あ、ヤベ、どっちのファンからも殺されそうなこと言ってしまった。すいません私も両者のファンですホントです…。

 ネタばれしない程度にぎゃーぎゃー叫んでおきますと、そらまっつの歌声で変わらぬ想いは聴きたかったんだがまた大盤振る舞いだなーでも短縮版だな仕方ないか2番の歌詞はそぐわないもんなー!とか。ともみん熱いぜあっつあつだぜ色んな意味で、ってか一幕思い返したらお前に全部持ってかれたわコンチクショー、とか。きゃびぃがバッサリすぎて涙が出てきた。とか。ホタテ君が美味しい。嬉しい。とか。咲ちゃんおっまえ王道やなー!とか。あゆみちゃん有難う!とか。ザッキー・スパイダー…げふげふ。いや、何でもない。とか。せしこ最早アレは怪演と言っていいか。とか。ゆめみ姐さんのその呼び方にときめきましたすいません原作ファンで…。とか。まなはる…。ま な は る … ! とか。そして私桃花ちゃん初認識なんだよごめんね!ピノコかっわいいー!とか。

 そういう感じで。

 しかし昼も叫んだけど拍手しづらかった。初日の緊張感もありーの演出上やりにくいわーもありーの。そして1幕の終わりは私泣いてて拍手出来なかった(え)。涙を蓮の上でパンダがくつろいでる手ぬぐいでぬぐうのに忙しかった(爆)。いや当然主演者にちなんでわざわざパンダ柄の手ぬぐいにしたわけだが(おい)。あ、ちなみにパンダ被ってる愉快なキューピーは案の定外れました。私のくじ運じゃー当たらないよなー。母上の友会席だったら当たってたかもしれないけどなー。泣いてた理由は説明しづらいんだが、今考えてみるとどうしたって原作ファンの魂の発露だった。あーいたたた。

 あ、そういえば初日のごあいさつでド緊張のあまり(もしくは噛みを恐れるあまり…)時間軸を10年もずらした未涼氏がいましたよ…。「1993年のTCAから10年」って、93年ならあんたまだ入団しとらんがな…(ていうか『危険な賭け』も上演しとらんがな…)。正解は2003年ー!まあそこで「10年」をやったからBJの影がやれたんですけどね…。

 いやあもうホント、観に行っといて良かったわ…。私東京で観る予定の日の前日に中日に遠征するんですよ。絶対東京でコレ初見だったらツボすぎて中日の感想が吹っ飛ぶ。ちょ、贔屓のプレお披露目なのになんてことだ!だから今のうちに考え尽くしておく!回数観るよりもあの1回を記憶に頼って考え尽くしておきたい。そんなわけでネタばれ全開の考えすぎ感想はつづきからGO。

 では「天才外科医は人造少女の夢を見るか?」

 夢見すぎで切ないですBJ…。

 さてここからはめっさストーリーに触れつつ『危険な賭け』の話も交えつつ『許されざる者への挽歌』について考えちゃったことをだらだらだらんと書き綴ろうと思います。ってかこのサブタイトルもなー。うーむむ。

 『危険な賭け』は比重が「タカラヅカ」にある。とさっき書いた。そら本公演で二本立てのかたっぽで、主演はトップ様だ。タカラヅカしなくてはならん。

 今回、遠征前に歌劇の座談会と、プリンセスに載ってた直前インタビュー漫画を読んだ。そんでもって居ても立ってもいられなくなって遠征したんだけど。未涼氏の言い分は正しかった。あれ読んで私こう解釈したの「今度はBJのところに皆が来る話」と。うんそうだね。っていうか、まさか『危険な賭け』よりも時間軸は前だとは思ってなかったの。もービックリしたなー。

 『危険な賭け』が最終的に「タカラヅカしてる」仕上がりになるのは、そもそもあの脚本は、そのまんま漫画になってブラック・ジャックの中の1本として入ってても違和感がない構成になってる→そこから原作にある如月嬢とのエピソードと繋がっている、ことにあると思う。そもそもブラック・ジャックという物語の各話の構成は、「BJの手術」が真ん中にある。手術をするかしないか、できるのかできないのか、やりたいのかやらされてるのか…で、患者がひとりか、そのひとりから繋がっての何人か。『危険な賭け』の時はわかりやすい。導入として(BJの説明およびその後のキャラの背景として)女王の手術、回想として如月嬢の手術が出てくるけど、今現在物語として絡んでくるのはケインの手術→から繋がってのアイリスの手術だ。物語はひとつ!ロマンス絡んで回想あり!トップ娘は2役やるから問題なくトップと2番手とのロマンスが成立する!………正しい本公演の構成ですな。

 『許されざる者への挽歌』は、原作で言えば4話+α分くらいの物語が絡み合ってるのを、時間軸「1年」で切り取った構成になってる。だからどっちかっていうと、ほんとに原作のエピソードを時間軸で並べたら実はこの話の間にこの話が…みたいな展開で、最終的に「ブラック・ジャックしてる」仕上がりになる。のかな。と思った。だってヒロインはピノコだし。ブラック・ジャックという漫画からタカラヅカ化するには、これはもちろん正解。でも大劇場ではやれない。のも正解。

 絡んでる話たちが時間制約上「1話」としては成立しないで終わってるのもある。じゃあちょっと整理してみようっと。

 メインの話。ピノコの誕生から1年まで。ピノコとBJの話。ていうかこれはまずまず原作通りと言って言えないこともない。【畸形嚢腫】【ピノコ再び】【水とあくたれ】【復讐こそわが命】あたり?だけど舞台でぼかしてたっけ?出生。私おそらく原作脳で補正しちゃったんだろうなー。でも畸形嚢腫から組み立てる→パーツが足りない展開にしたのは舞台化にあたって正しいと思うんだ。

 サブの話。バイロン侯爵@夢乃氏の話。
 【BJが誘拐されて連れて来られたのはヨーロッパの古城。誘拐犯であるバイロン侯爵と名乗る人物は、瀕死の婚約者に自分の身体を移植して助けて欲しいと言う。実はバイロン侯爵の身体にはある秘密があったのだ…】
 原作でBJって幽霊とか宇宙人とかも手術してるから、この展開はむしろ納得。すごいブラック・ジャックでありそうな話。誘拐も含めて(笑)。つーか夢乃氏のあまりの襲いかかりっぷりと、薬でフラフラしてる→そして昏倒する未涼氏と、かつその横でピノコの電波にやられてフラフラしてる夢乃氏、っていうある意味珍しい構図を見ましたよ(爆)。でも約10倍の寿命かあ~。精神年齢は÷10くらいでいいんだろうか、夢乃氏。そしたらやっぱりちょっと年の割に人間関係の経験が足りないからか芸風か(笑)ピュアだよねー、バイロン侯爵。そんで正塚センセは相変わらず、主役じゃなかったらうまく書けるのね、恋愛。カテリーナ@大湖嬢はあの凝縮出番でよく説得力を出したと思います…。

 サブ+αの話。カイト@彩風氏の話。
 【幼い頃の事故で足を悪くした少年・カイトは金に困りBJの家に強盗をしに入る。BJの温情で首尾よく金を稼いだことになり、顔役と面会できることになるが…】
 これもめっちゃ原作でありそうな話。まんまずばりは無かったと思うけど。無かったよな。…近い話はなんかあった気がするが。
 舞台では出てきませんけど色々なんぞエピソードがあったんでしょうなあという唐突な再登場(爆)原作脳で補正して下さいってかあ~~。改心のいきさつは分かりませんが(いや、分かるっちゃ分かるんだが)その後の恋愛展開が出てるんだからいいのかな?
 ちなみにここ絡みで出てくる人たちは「田」チーム。○田という名前で統一されてます。

 サブ+導入の話。トラヴィス@帆風氏絡みの話。
 【某国の大統領の手術を成功させたBJ。大統領を襲った組織がまだ潜伏している可能性があるため、大統領警護官のトラヴィスはBJの警護をすることになるが…】
 あ、これ舞台まんまの解説になった(爆)。これで大統領絡みの事件が起きて、トラヴィスか誰かをBJが手術すれば一話完成(笑)。帆風氏良かったわあ~。もうあの発信機のくだりたまんないわぁ~。ってかこれもすごーく原作にありそうなんだよなあ。道具の解説をせっせとするあたりがとっても正塚だけど。
 ここ出したのは『危険な賭け』の時と同じく、導入+BJの説明、そして実はこの舞台においてトラヴィスは「BJを心配するひと」って役割なんだよね。彼いないとBJ、電話しても張り合いがないよきっと(え)。

 いろどりその1。山野@真那氏。
 BJの同級生ってけっこうちょこちょこ出てきます。山野先生は手塚先生(キャラクターとして出演中の)がベースだな、と思ったのは今回舞台で山野先生が絡んでるエピソードは【20年目の暗示】そのものだから。手術中に指が動かなくなっちゃうBJ話が原作にございます。まあその前にも「手術中にけいれんが…」って時もあったんですがねBJ。あの子、タイヘンな人生を歩んでいるので。

 いろどりその2。五条ミナ@早花嬢と医師連盟の話。
 医師連盟と医師免許でもめるとか原作でよくある展開。この五条ミナさんがあの「五條ミナ」さんと近い役割ということで登場するなら、BJとの付き合いが長くて深い。まあこちらの五条さんは五條さんほどではないけどBJからの信頼がしっかりある。じゃないとピノコは任せられないよね。
 医師連盟は「井」チーム。青井@透真氏の腰ぎんちゃくキャラが終盤でも拝めます(笑)。

 いろどりその3。空港職員達
 まあこれってピノコとBJの話に含まれるべきなんでしょうけど…。こちらは「沢」チーム。そしてさらに『危険な賭け』へのセルフオマージュ的な「先生サインください」が!(ちなみに前回は「先生、今度サインください」今回は「先生、サインください」)

 いろどりその4。スパイダー@大澄氏
 すげーマニアな話なんですが、「おむかえでごんす」という台詞を発するあの特徴的なキャラクターにはちゃんと名前がありまして…スパイダーっていう…。そんなわけで大澄氏の役名はいろいろ書いてありますが、つまるところ「スパイダー」なのです。

 ふー。そして散りばめられるブラック・ジャック名台詞の数々。そらー比重が「ブラック・ジャック」寄りになるってなもんだよな。と整理してみて改めて思った。だって原作単行本読んでるみたいなんだもん。観劇中の気持ちが。

 さてそうなると『許されざる者への挽歌』で「タカラヅカ」してるのは何なのか?

 そら全部タカラヅカですがな、ってのはおいといて、何よりもきっとピノコの影…BJの夢、幻なのではないかと思われます。なにせピノコの影は金髪でふわふわっとしててすごく夢っぽい。そしてそれを思って歌うBJ@未涼氏がやたらと夢見がちな瞳でさ…いやいやいや先生、そんなアナタ切ない話なんですか!?まあしかし原作からして結構な出来心、というにはあんまりにも執着と何か突き動かされるような意志を持ってピノコを誕生させたBJです。ちょっとくらい幻見てても仕方ないよね!(笑)

 それから増えた(爆)BJの影。いや待て『危険な賭け』よりも時間軸が前、ということは、ある意味であれは分裂しがちなBJのココロを表しているのかも…とか夢想してみる。ピノコの誕生で統合されるのさ。ってBJは分裂症患者かーいっ。

 なんか今回のBJのキャラクター造形って、すごく荻田先生が書きそうな感じが致しまして。まあそれは安寿氏と未涼氏の芸風の違いから現れたものかもしれませんが。あ、芸風の違いってのはね、私こう考えてます。安寿氏は触っても冷たい。低温火傷な感じ。未涼氏は触ってみるまで熱いか分からない。冷たそうだと思って触ってみるとけっこう熱い。

 ……私、ピノコの影が踊るのを見てたらジェンナーロ@聖者の横顔を思い出しまして…。いなくなったものとこれからあらわれるものの違いはありますが、ああいう憧憬と切なさの入り混じった気持ち、そういう空気感がなんかすごく似てるなあ、とか思ったんですよねー。あの、色はついてても透明がベースな感じの。

 原作を読んで感じるのは、BJとピノコっていうのは正にパートナーなんだなってこと。それは男女と呼ぶには不思議な男女の、恋愛ではなくて、一緒に暮らしているけれど夫婦ではなく、父娘でもなく、ただもうパートナーとしか言い様のない微妙な関係だっていう…感じ?その感じとして正に、今回の舞台ヒロインはピノコで間違いがないんだなって。

 で、考え込むきっかけになってしまいましたナゾのサブタイトル『許されざる者への挽歌』がなんとなく分かったような気がしたり。私の記憶違いだったらアレなんですが、確か変わらぬ想いをラストに歌う時、最後の最後を「明日を待つその思い信じられる」にしてた筈。「もう一度目を覚ませ明日の朝に」じゃなくて。……もしも変わらぬ想い=挽歌と定義するなら、「許されざる者」はきっとBJ自身のことで、許す方もきっとBJ自身、むしろBJの規範、指針、神のような大事なものなんじゃないかな~と。ピノコを誕生させたことは、本当は神の領域に踏み込んでいるようなもので(※今回の舞台では特に、種族としては人間の理からは外れているバイロン侯爵の絡みもあり、BJ自身がそう思っている)、けれども「生きたいと望んでいた」「宝物のようないのち」を生かさずにはいられないのがBJってもので。

 許す者も許されざる者もきっとBJ自身だけれども、愛しい宝物であるピノコと生きていくことが、許されざることだけど許される道…みたいな?何言ってんだか分からなくなってきましたな…。まあとかくBJとは矛盾をはらんだ二律背反する素敵な人間ということで!(なんかうまくまとめたみたいなことになった)

 はー。東京が楽しみだー。

 ※火曜・2/12追記※
 実家で原作に耽りつつあーだこーだ思い返してたら追加で思ったこと。

 ていうか、最後が合唱ってことは、BJのみならず他のヒトもあれだよね、テーマは背負わなきゃね、っていうかこれほぼ3本立てみたいなもんだしね、と思ったら、なんだ原作通りじゃんかと思った。

 つまり、BJの手術が境目になる。

 バイロン侯爵もカイトも、BJの手術を境目にして、それまでの自分から生まれ変わる。自分で「生きよう」としていない、「ただ生きていた」だけの自分から生まれ変わる。生まれ変わった自分からすれば、生きようとしてこなかった自分は正に許されざる者、それを葬り、自ら新しい生き方を始めたわけで…だから「許されざる者への挽歌」なのかなと。

 BJはむしろ手術するひとだからイレギュラー。だから結果としてのピノコがいる。

 ってなると、この「誕生」の物語に「挽歌」というタイトルがつく意味がなんとかなるかなー、と。もやもや。

 解釈なんて千差万別さ…。そしてこの気持ちが東京観る頃にどんだけ変わっているやら。なにせ前日に贔屓のプレお披露目でそれなりに頭ぱーんしている予定なので。
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