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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 星組『赤と黒』を観てきました。赤と黒です。ルージュエノワールです。とーこちゃん(※安蘭けい氏)のジュリアン・ソレルはきらきらした若造で、すげー可愛いです。くぁっ…!なんか久々にそんなきらきらしい若造を観たよ…!ほら旦那は若ぶっても若ぶれないタイプだったからさ!(心がピュアなのはよくやってましたが(笑))

 赤と黒、スタンダールの原作は確か中学生くらいの時に読んで、さっぱり分からんかったのを薄ら覚えてます。分からんかったのが今なら分かる気がします。そりゃあ当時の何にも考えてない私の脳みそでは身分のコンプレックスやナポレオンに憧れる気持ちはさっぱりだろうて。まあしかしタカラヅカで、しかも柴田脚本ですから「恋」は物凄く前面に打ち出されていて、ジュリアンくんはとっても生真面目に野望の実現を目指してがんばっている真っ直ぐな情熱家さんです。そして天井知らずのそのプライド。惚れ惚れするほど高い矜持(そしてそれはやはり鷹揚な自然なものではなくコンプレックスの裏返しによる激烈な自尊心なのですが)と、頭は良いけどおバカさんとしての生真面目な物事の処理の仕方。なんか、そこが妙にツボったというか、面白いんです。可笑しいんです。……これってコメディでしたっけ(爆)。

 でもなあ、彼、よく考えなくても23歳なんですよ。当時の23歳平民出身がどうだったかはともかく、現代に生きるわれわれから見れば非常にわかりやすい青年…若造の野望とそれをかなえるための手段、がなぜか逸れて行く様だと思うですよ(日本語壊れてきてます)。ちなみにスカイステージでは面白いと感じるジュリアンくんの生真面目な返答や行動はタイミングよくことごとくカットされているので、映像だけ見てるととっても真面目な話みたいです(いや真面目な話だから)(でも私普通にシリアスだと思って観に行ってこんなにこみあげる笑いに襲われたの初めて)。

 総じて、プライド高く大望を抱いて進む若者は純粋にして横暴なものです。ジュリアン・ソレルの素敵な所ってのはどうしてもにじみ出る若造感だと思います。詰めが甘いっつーか妙にピュアっちゅーか素直で甘い。けど頭は良い、のでおバカちゃんになる。そこが可愛くて格好良い。ああー、そっか最近老獪なヤツばっか考えてたからこのピュアな初々しい素敵さが余計まぶしいのね…!うん!癒された!(爆)

 純粋ゆえの生真面目さは愛しいものです。あーもーかいぐりしたい。そのまま持ち帰りたい。でれでれしてる自信がある。……でもそこらへんで止まるんだよな。なんかアレです気持ちは複雑ってやつです。

 明日から社会人です。がんばります。……そりゃもう色々と。
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