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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 ろめにせよ室町にせよ、どこの創作物書いててもそうなんだけど、根底に歌と踊りがある。やっぱさあ、いきものって放っといたら歌と踊りはどっかでしちゃうと思うんだ。だってこう、こみあげる何かを表現したらそうならないか。

 刀もある意味踊りだよな~、と思った今日のレッスン。ひと足はやい先生のお誕生日をお祝いしてみたり。

 あと何かすごいモヤっと書けそうな気がしたので久々につづきにろめ現パロのあーだこーだ。いや~、この話もいつか書きたい。

 「シルマリエン」というのは、フェアノールのミューズである。

 かのフェアノールの匠の技の源泉、形になる前のスケッチを集めた本がある。「フェアノオル・スケッチ」だ。建築物、道具、絵画、宝飾品…各分野ごとに分けられた膨大な数のスケッチからは、様々なことが読み取れる。どの分野の研究家であっても、フェアノール、そしてフィンウェ王家絡みの研究をするものにとっては、常に第一級資料である。
 そのスケッチ集の中に、頻繁に登場するある人物がいる。おそらくは女性であろうとされている。顔もはっきりとは描かれない。手や足や身体のラインは繰り返し現れる。柔らかにまっすぐな長い黒髪はスケッチの中では結われ編まれ、飾り付けられている。――「彼女」はスケッチの中で様々に装っている。
 「彼女」を名付けて曰く、「シルマリエン」と言う。

 フェアノールの創作物にはどうやら、シルマリエンの存在は欠かせないものであるらしい。「フェアノオル・スケッチ」を読んだものなら誰もがそう納得する。身体の一部分しか登場しないことも多いのだが、シルマリエンはたったひとりの誰かなのだ。指や爪の形、少しだけ下がった左の肩。注意してみれば、フェアノールのスケッチはすべてシルマリエンを装わせて描かれている。もちろん、誰かの為に作ったものはその者の姿に装わせて描いているのだが。(最も登場回数の多いのは、丈高きマエズロスである)――けれどもシルマリエンの正体は、いまだかつて解き明かされたことはない。

 フェアノールのミューズ。それはきっと実在しない、美の極致のようなひとがたなのだろう。大半の研究者はそこでシルマリエンの正体を考えるのをやめる。
 だが、エリエン・ルスコはある日、とあることに気づいた。そして彼女はひとつの大いなる仮説をたてる。
 すなわち、シルマリエンこそが、フィンウェ王であると――。
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