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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 星々の時代
 アウレとヤヴァンナの在り方

 アウレとヤヴァンナは循環している。つまりはそれがふたりの在り方だとアウレは思っている。

 エアのはじまりの時、アウレは大地を考えた。
 それはエルの与えたもうた核の火よりも熱くはなく、エアに満ちる水より冷たく柔らかくはなく、取りまく風り揺らいではいなかった。
 大地はヴァラでさえ拠るところであり、ある意味では、アウレにとってのエルの仮の姿であった。

 アウレは造ったものに固執はしなかった。
 様々な形に変わっていくのを喜んで。それがよい形になるのならば、なおさらだった。
 それで言えば時々は、メルコールのすることも良いかもしれない、と思うこともあった。
 ただそれがマンウェに代表される“皆”の意見とはそぐわなくて、ならあまりよいことではないのだろう、と思った。
 大半のヴァラにとって、大地は立つ場所、拠りどころでありながら省みることの少ないものだった。
 形としては盛り上げたり穿ったりと様々に扱ったが、それを造る石や土や砂に、そしてそれの出来ることには頓着しなかった。生命の領域には。
 アウレ自身そのつやつやした藍色の瞳で大地を見つめて考えることといえば、生命なき形のことばかりで、生え育つものの生まれる所になろうとは考えつきもしなかった。

 今、ヤヴァンナは、大地に拠って(大地の生命の領域に在って)自らの仕事をする。
 アウレはそれを嬉しく眺めて、そしてまた自分の仕事はヤヴァンナの生え育つものにかなりの部分を拠っている。
 ふたりの仕事は循環している。
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