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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 『アルジェの男/ダンス・ロマネスク』を観て来ましたよ。月組公演です。

 ううむ。戦争世代/現代っ子の脚本/演出だったわけですが、やっぱり演出家(兼、脚本家なわけですが)にも芸風があるんだよなあ。そういう意味では、トップ&演出家のニンに合わない公演だったのかなって思いました。まあニンばっかやってても成長しないんでいいんですけど…。

 「そこまでしても何をしてものし上がりたい野心を持つ」というのは現代の「満たされている筈なのに何故か満たされない」感覚ではどうにも説得力に欠けるのです。それが悪いってんじゃない。たまたま芸風がそうだっただけだ。いや、話はある意味で赤と黒なわけですから、あっちのジュリアンやってた安蘭氏が芸風に合った役であったようにですね、こっちのジュリアンやってる霧矢氏って、芸風野心家じゃないんだよなーって。霧矢氏はオウジサマだよ。芸風が。ワルイヒトならよっぽど「こいつ性格悪ーっ!」って作らないと。アントニウスのように。あれ一番ワルイ霧矢さんだったと思ってる。

 この話に政治関係をもっと絡めたら『霧のミラノ』になるよなあと思いつつ。そういう意味で非常に柴田っ!な作品でございました。あ、でも『アルジェの男』の方が娘役の役は充実してる、のか?花陽嬢がなんかすごい良かったです。明日海氏とからめて大好物な感じでした。ところで霧矢氏ジュリアンはいろんな方向から告られてると思うんですが。結局ジャック@龍氏は壮大なツンデレだったっつー解釈でいいんでしょうか(爆)。新曲が余計に…。

 ショーはまあ普通…でした…。芝居食いに感想求めるんじゃないよ!でも個人的に、よくわかんないダンス(モダンダンス系ストーリーダンス)がここまで踊り狂えるトップコンビって初めて見たような気がします。あの最後の跳躍なんか、写真で見るとふたりとも空飛んでますからね。すげーや人間って。

 そういえば、私が前の組の某オペラ座元支配人の結婚について考えていたネタはまあ何て言うかジュリアン・クレールみたいなようなことです。もちっとヒネてましたけど。つまりあいつは野心家だった、けど…という感じじゃないかなあっと。そのうちまとめよ。
 『ドラキュラ』観てきました。国際フォーラムで。旦那です。嫁です。ワイルドホーンです。

 ……………あー、私、家に帰ったらファントム観よっと。宙の。

 てな感想で終わってどーするっっ。

 いや…曲とかビジュアルとか個々の役者とか綺麗で良い舞台だったんですけど。その。……話、が。うんと…。消化不良っつーか…。そこで終わるの…!?っていう…。

 てなわけで観ていて今更ながらにタカハナコンビについてつらつら考えたことでもつらつら語っておきます。

 旦那は私の初恋ジェンヌなわけですが。そんで、まあどのようなご縁か旦那の相手役は嫁だったわけですが。このふたり、芝居のテンションが同じなんです。波長が合うっていうか…まあ、テンション、とでも言うべき何かが同じ。だからどんな舞台でどんな役でも、ふたりで演技するシーンだと、空気がこのコンビの色になる。で、まあ男役と娘役でトップコンビでいた時期が長かったもんですから、やっぱりそれは独特のタカハナの色になってる。やりやすいんだろうなあ、お互い。付き合い長いし、お互いの癖とかやりたいこともかなり分かるだろうし。まあだから旦那も男役的な何かをする時の相手役は嫁、と指名するわけですが。

 というわけで今回の舞台もふたりきりのシーンは通常運転5年前と一緒ですが何か、とかそういう感じで、まったく何も変わってませんでした。変化と言えば旦那が女優ですから不思議な顔してるかな、とかそういう?男役の顔じゃないし、女優の顔じゃないし、まあまさに新ジャンルというか、でも相手嫁でタカハナコンビの空気出してるし、なんか不思議なもの観てる感じでした。

 で、ファントム観たくなった理由はけっこうハッキリしてます。私、あのコンビは2004年が最高にノってたと思ってるから。現代ものでBOXMAN。コスプレものでファントム。このふたつが私的にタカハナコンビの代表作なんですが(笑)。っていうのも、旦那の芸風って、コスプレものなら恋に殉じ、現代ものならしぶとく生き延びるもんだと思ってるから(爆)。今日は新ジャンルの不思議なもの観ちゃったけどあーこのコンビ観たいなーと思ったら、とりあえずドラキュラがコスプレ枠のくくりだろうから、コスプレ枠最高峰ファントム観とこうかなって…。そういう。

 ちなみにタイトルの台詞がなんか笑えて仕方なかったのは、旦那がカルロッタ殺しの時みたいな嘘くさい台詞回しで言うからだと思う。ドラキュラって固有名詞だから、台詞的に何ら間違いはないけれど。

 明日は再々演のファントムーっ。え、観すぎ?いやあ3回目なんてちょろいちょろい(おい)。
 あの…ジェラルド・キャリエールさんにお会いしたいのですが…

 ってチケットカウンターに駆けこんで、キャリエールならさっきクビになった(当日・立ち観共に完売)って言われて、しかしながらなんぞと手を尽くしてなぜか開演時間にはお目当ての2階下手に座っていたりするワタクシ(笑)。今日は突発的キャリエールさんビューで(つまり、オペラ上げっぱなしか下げっぱなし)しか(ゲフゲフ)……ガン観してきました。もうほら、DVDには絶対入らないあんな顔やそんな顔やこんな動作を舐めるように観てきました。気合入りすぎだっちゅうねん。

 んで、20日過ぎましたので役替わりしてたりしまして。ううむ、こっちの方がいいかも?ってのは、主に華形氏の若キャリエールがえっらい良かったからなんですけど。いやあ良かった。良い演技で嫌な顔してくれた(はい?)。私、華形氏→壮氏へのキャリエールさんの変遷ならよくわかるわー。うん、こういうひとなんだと思う。

 壮氏ってさ、寵児とか蕩児とか言われそうな社交界でブイブイ言わせてそうな雰囲気持ってるくせになんか挫折してるよね。…あ、バットマン?はいすいません、ちょっと今度出るライバル&ヴィランってCDがかなり欲しかったのが頭に引っかかってました…ええと。ですから壮氏のキャリエールさんは社交がそつない。そつないのに、なんかやっぱり陰鬱としてまして、そんで美形(あれなんかズレてる)。今日はほらキャリエールさんビューなんで、あー美人ーとか思いながらじっくり観てたわけで。

 そんな美人な壮氏は無闇に演技が細かいです。特に眼。2階席からだと、ちょっと観えない(笑)。んでもって油断ならねえ!だってこのキャリエールさんはファントムを殺そうと思ってる、ていうかいつ殺さなきゃならないかを考えてる。正に台詞通り油断のならないジェラルド・キャリエール!もう深読みしたら果てしなく出来そうだし、真意がわかるような分からないような…なんだろう、歴代で一番リアルに考えすぎちゃったがゆえに臆病+意気地なし+頑固とかいう謎なことになったんだなあ?

 あとファントムのアリエッティ疑惑とか、っていうのはそら自分でもひとと会っちゃいけない・顔見せちゃいけないはあったでしょうけど、あのキャリエールさんそらもーちっちゃい頃に絶対に「ひとに見られてはいけない」とか教えてそーで、それなんてアリエッティ(笑)。

 2幕冒頭の言い争い台詞が変わったことによってなんかファントムが素直駄々っ子度が増してる、気がするのに鉄壁のキャリエールさんだもんな…。いやそこは甘えさせてやろうぜって思うんだけど、そこで甘えを許さないあたりがあのひとの強さでありどうしようもなく臆病なところでもある。むう。いやその子、あなたに甘えたい(甘えてる)だけなんだけどね?

 銃を取るのが「こんな危ないもの持ってちゃいけません(めっ)」なのか「もう私が来たから安心しなさい」なのか「(相手の武装解除&自分の護身的に)武器は持ってないと…」なのか判然としないんですが、まあ、全部、とか言われても納得いくあたりがあの人の絶妙なさじ加減。しかもそれで銃の存在を途中まで完全に忘れ去ってるあたりが本気であの人クオリティ。思いだしてからも実に好みの重箱の隅演技。ああ、ガン観って楽しい(爆)。ああこれで9月までがんばれそう。

 そしてここまで逆側をインプットしたからには…何か…動くはずだーっ。
 ほ、惚れ直してしまった(ばったり)。三度惚れ…これは危険だ、危険すぎる…。

 てなわけで花組『ファントム』観てきましたよ。あーもう前の再演も花だったから被ってめんどくさいなあ!蘭々コンビのファントムですよ。

 とりあえずこの作品は妄想の余地があってそれなりに好きなんだなあと確信する三度目の再演。かと言って再演してほしいもんでもないんだが。ていうか初演の時に妄想が暴走して今現在(7年経っても)引きずってるだけなんだが。しかしその妄想に一石が投じられた今回。そりゃそうか、初演と今回にはごひいきがいるんだから。

 さて雑感。話としては、まあ、いいんじゃない?とかしか言い様がない。だって私まんなかあんまり観てないもの…(酷)。でもやっぱし前回の再演の時も思ったんだよな、花組って、なんかコーラスが自己主張強いよね…無駄に「いかにもコーラス!」な宙頻度が高いからなあ…。んなこと思ってしまうのは仕方ないかなあ。

 蘭寿氏。あんたさすが主席だよ。個人的好みはともかくとして、文句のない主役でございました。明るいエリックってのもまあいいんじゃないかと思ってしまったのはこの方の芸風なのか、それとも壮氏があまりにアレだったからなのか。

 蘭乃嬢。すいませんその歌で二度も声をひっくり返されると手に汗握るどころではなくなってしまうのですがー。心配で心配で…って感じなので精進してください。つうか舌回ってないけど、どしたの?大ジョブ?って感じやねん…。最近個人的にちょっと可愛く見えてきただけに、がんばってねーって思うんだ…。あとやっぱ、クリスティーヌは、かよわく見える演技でかよわい分にはいいんだが、本気でかよわいとちょ、ちょっと…という役ですので。ええ。ちょっと…。

 壮氏。お前その音域今までどこに隠し持ってたんだ。

 愛音氏。伯爵、難しいんだね。だってエスパーだもんなあ、色々(笑)。扉のぶち破り方が今までで一番上品だったのにちょっと笑えてしまいました(爆)。

 華形氏。いい…!髭…!愛妻家…!

 朝夏氏。とりあえず、君の20年後くらいが壮氏になるとは思えないので、一体何があってああなったのかを妄想しがいがあると思った。

 桜嬢。大好きだー!ていうか、かわいい。

 あと花野嬢がいい存在感だとか、初姫嬢がこれまたいい小芝居してるとか、花組って娘役がひそかに良い仕事してて観がいがあります。いや、男役は男役でイケメンでございますが何かって感じなんですけどね。従者とか気張っててよろしいです。

 とりあえずこの話って、重要なのはエリックと、クリスティーヌではなくジェラルド・キャリエールさんなので、ここのキャストの違いでどうとでも転ぶんだなあってのを再び実感。ちなみに脚本も演出もほぼ前回の花組版を踏襲です。できるなら宙版からやってろよ…。あと新曲がちゃっかり3曲も入ってます。噛み合ってないウキウキデートを見送るファントムの曲と、2幕の伯爵のおうたと、クリスティーヌの幕前の嘆き歌。クリスティーヌのはともかく、他の2曲は変える意味がわかんな…ゲフゲフ。

 そういうわけで妄想も暴走して爆走したジェラルド・キャリエール氏語りは「つづき」から。あーも1回観ることにして良かった。日曜午後までに妄想がどれだけ発酵するんだろう…(発展じゃなくて発酵かい)(暑いから)(それ腐ってるって言わない?)
 は、破壊力がそれなりにございますね、ということで。

 『ヴァレンチノ』観て来ました。青年館で。地震でいったんなくなったけんど復活した公演です。あー観れてよかった。おもしろかった~。ていうか、コイケセンセのデビュー作。ああデビュー作。デビュー作って、なんつか、全て出るよね。うん。

 そんできっと、今度の本公演もイタリア男なわけですが(しかも南イタリア)……ぜったい全然違うんだろうな…と。今回の実は田舎出の伊達男はかわいくて仕方ありませんでした。ええ、あーいうのダイスキ。あ、もうDVDあるんだった。ふふふー♪

 あと、そんで夕方から『コクリコ坂から』を観て来ました。新宿で。あー面白かった。ていうか、ジブリ。ああジブリ。ジブリって、もう心底ジブリだよね。という。そういう。うん。

 海ちゃんがメルちゃんでカルチェ・ラタンでコクリコなだけにひなげしで、ああなんてインテリな画面(笑)と楽しみましたことよー。詰まりに詰まった裏ネタとか突きたいひとにはすごい楽しいと思います。そうじゃないひとがどうなのかはわからん。でも分からなきゃ分からないで面白いんじゃないか?マニアックなひとは分かりたいところまで分かろうと探っちゃうものだし。ジブリは背景観てて普通にニヤニヤできるから楽しい。ところで劇中歌とかなんか、だって監督ゴローだし唄ってるのてっしーだし、このメロディの流れは非常にそれっぽいなあ、もしかしてそうじゃないかなあと疑っていたら、エンドロールでやっぱりあった。谷山浩子。やっぱり浩子かぁあああ!

 ところでジブリって、なんか海だよね。ていうか、水だよね(お湯もだけど)。山のひととしてはある意味相容れない憧れの世界でありますね。
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