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ろめ日々の雑記=すなわちその日どんなネタを考えていたか、と化している妄想屋の日々の戯言



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 刺繍のための糸を選ぶ時、デザイン画持って刺繍糸の棚の前を縦横無尽に行ったり来たり、立ったり座ったり、あーでもないこーでもない、こっちの色の方がデザイン画には近いけどちと待て刺繍した段階だとココとココは境目になるから色混ざらないか…?明度を落とすか?彩度を変えるか?もちっと青っぽいの、青っぽいのより紫っぽいの、赤すぎ、明るすぎ、うーん…?とやっていると、ほぼ間違いなく、同じように刺繍糸を選びに来ているはずの他の買い物客から不審な目で見られます。なんでじゃい。

 メーカーによって、ほぼ同じ色でも微妙~に違ったりします。私が普段使ってるのはDMCの一番やっすいやつですが、たまにオリンパスの一番やっすいやつも混じったりします。ざっと見の印象として、DMCはきついトーンの色でもどことなくやわらかめな、悪くいえばぼやけた発色をしていて、オリンパスは強烈に鮮やかです。オリンパスに手を出したのはフェアノールのせいでした。彼の紋章は鮮やかすぎる。そういえば、手探り状態の一番最初、フィンウェさんの紋章の刺繍糸はおおむねルシアンだったりします。メーカーの名前ね。エルウェの娘御でなく。cosmoって言った方が通りがいいかな?

 刺繍前と刺繍後では、まず布自体の重さが違います。次のを始めた時に、枠をつけた布を持ってみて、軽さと張りの良さにぎょっとするくらい。2ヶ月~3ヶ月かかる間に布は出したり仕舞ったり、私の手に触られまくってくたくたになります。古語でいう「馴れ」る状態(笑)。デザイン画持って糸を買いに行って、レジで同じ種類ごとに分けると、ひとたば8メートルがたくさんだなぁ~と思います。お値段も、そこそこ結構かかる。…ってことは案外一枚の単価は高いんだろうなぁ、とか思ったりもします。別に売るわけじゃなくって、完全に趣味の範囲なんでお値段は気にしてませんが。9枚取ったら1メートルの布がなくなりましたので、先日また新たに1メートル買いました。…高いんだ、クロスステッチ用に升目になってる布って…。

 糸の束に囲まれると、布地屋とはまた違ったうっとり感を覚えます。布地屋で感じる素材そのものの違いに感じるうっとりと比べれば、それは確かに色彩に感じるうっとり。元々色鉛筆を眺めてうっとりする奴ですから、うっとり素地は充分に。……でもまた糸ってとこが良いんですよ!布見ると服の方向に思いますけど、糸だとやっぱアレですよ、髪の色ですよ!探し物でない所で手を止める。周囲には探し物じゃないとは分からんだろうが、私の内部でのみかなり笑える事態。

 今日は大学の友人とカラオケに突入でした。カラオケルームにいる間に3方をかがって、ちょっと刺繍しました。ちくちくちく。単純作業は大好きです。頭だけすっごい高速回転。ぶーん。

 ミーリエルについて一生懸命考えていましたら、うーん、つくづく、彼女の与えた最も大きな影響というのは結局のところフィンウェさんに対するもの。で、当たり前なんですが、フィンウェさんのこども、孫、血を引く者はみーんな、ミーリエルに去られて後のフィンウェさんしか、知らない、んですよね。インディスでさえ、ミーリエルと一緒にいる前のフィンウェさんのことは知らない。存在の変化というのは、比較対象がないと判断できません。インディスから見た限り、ミーリエルと一緒にいたフィンウェさんと、自分と結婚することになったフィンウェさんに違いはありません。ちょっと誤解を招きそうな表現だ…。えーと、つまりインディスは、ミーリエルに恋しているフィンウェさんに惚れたわけですが、そのへんは全く変わってない、と。ん?これも誤解な気も。まぁとにかく、変化はない。ように感じられた。

 フィンウェさんを思うに、あのひとが一番周囲から見て「変わった」と思われるのはそりゃー、フォルメノスに行って、そこで暮らしている時期なんですけれどもね。実際見れば一発で分かる、伝聞からすると美談になってる(その“誤解”が、おそらく、私がフィンウェさんを書く上で一番重要視しているところ)。

 人物が変化したなぁ、と思う、その感覚は、どちらが良いとかどちらが悪いとかではなくて、ただその人物を好きか嫌いかでしか判断できないことのような気もする。

 思い出は美化されていく。そうしたら、いずれ遠い先での再会を約束されているクウェンディは、肉体上での一度目の死、お別れの時にどう思うだろう?二度と会えない、もしくはそう思うほどの長い別れに臨んで、全てを記憶から消してほしいと思うひとが、いないとは限らない。そしてそれを残される側は、叶えようとしないとは限らない。そんな滅多にないことが起きてしまった、むしろ起こしてしまったのがフィンウェさんとミーリエルの一度目の別れかな、という気がしている。しかしそれすらも忘れた(と思い込んだ)。かくして残ったのは「責めないで」というヒトコト。ああ、ほんとに脳内カチ割って見てやりたい。
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